「神竜族の王女 チキ」の召喚シーンを日仏比較!
Salut ! Monsieur.Mです(^ ^)
さて、今回は新伝承英雄「伝承の竜王女 チキ」の登場を記念して、FEHリリース当初から存在する「神竜族の王女 チキ」の召喚シーンを日仏比較します!
なお、前回の「伝承の神将 アイク」さんとは違い、チキをまだ仲間にしていない方もいらっしゃるでしょう(☆5限定なので尚更ですね)
「召喚シーンは自分の目で見たいんだ!」という方におかれましてはネタバレにご注意くださいませ…
まずは日本語版↓
チキ、もうねむらなくていいの?
みんなと一緒にいていいの?
うれしい!
うう…(T_T) もう1人じゃないよ!
原作では強力な力を秘めているが故に、その力の暴走を防ぐため幼い頃から永い眠りにつかされていました。可哀想なチキや…
フランス語版がこちら↓
Je peux rester avec tout le monde ?
Je ne suis plus obligée de dormir ?
C’est génial, mais...
Est-ce que je dois encore manger tous mes légumes ?
日本語版の文量を見るに、後半に違和感を感じますが…何と言っているのでしょうか?
Je peux rester avec tout le monde ?
peux(プ)の原形はpouvoir(プヴォワール)です。このpouvoirの後に動詞の原形を繋げると「~できる,してもよい」という文を作ることができます。
rester(レステ)は「とどまる,残る」です。
avec(アベック)は「~と一緒に」です。ひと昔前に恋仲の男女(今で言う「カップル」の関係)を「アベック」と呼んでいたそうですが、これが由来ですね。しかし本来の意味に恋人同士という意味はありません。
tout le monde(トゥ ル モンド)は「全ての人,みんな」です。いわゆる熟語表現ですね。
Je ne suis plus obligée de dormir ?
以前の日仏比較記事で、動詞をneとpasで挟むと否定表現になることがわかりましたよね?
この応用で、neとplus(プリュ)で動詞を挟むと「もう(これ以上)~ない」となります。このように、neの相棒の違いによって否定のニュアンスを変えることができますよ。せっかくなので一つだけご紹介をば。que(ク)を相棒にしたne ~ queは「~しかない」という意味になります。「今週の闘技場ボーナスキャラ、アンナしかいない」などと言いたい時に使えますね(言いたい文章かはさておき…)
obligé(オブリジェ)は「やむを得ない,当然の」という意味です。
dormir(ドルミール)は「眠る」ですね。
C’est génial, mais...
génial(ジェニアル)は「天才的な」という意味がありますが、このように話し言葉で「見事だ,すばらしい」などといった意味で用いられることもあります。
c’est (セ)は英語のthis isやit’sなどと同じです。後ろに名詞や形容詞の単語を並べると最も簡単な文「(それは)〜だ」を作れますので、汎用性は非常に高いです。
Est-ce que je dois encore manger tous mes légumes ?
日本語だと、例えば「~です」の後に「か」を付けて「~ですか」とするだけで疑問文になりますよね?フランス語も同じくらい簡単で、文頭にEst-ce que(エスク)を置いておくだけで疑問文を作ることができます。日本語の場合は最後まで話を聞かないと質問なのかわかりませんが、フランス語は冒頭でとりあえず質問か否かがわかりますね。しかし、前の2文がそうであったように、文章の後ろに?を付ける(話す時は語尾を上げる⤴︎)だけでも疑問文として成立します。
dois(ドワ)の原形は「〜しなければならない,に違いない」という意味をもつdevoir(ドゥヴォワール)です。
encore(アンコール)は「まだ」「再び,さらに」です。コンサートで一旦演奏を終えた後にアンコール演奏を行うことがありますが、あの「アンコール」はこれが由来ですね。
manger(マンジェ)は「食べる」です。
légume(レギュム)は「野菜」で、tous mes(トゥ メ) légumesは「全ての私の野菜」となります。
最後の一文をチキの台詞に合わせて訳すと「チキ、またお野菜ぜんぶ食べなきゃいけないの?」といった具合でしょうか。
まとめ
フランス語版では日本語版にない台詞が追加されていましたね!
日本語版では一人ぼっちで眠り続けた日々から解放されて喜ぶ様子が目立ちますが、台詞が追加されたフランス語版では、野菜を食べることに億劫なチキちゃんの等身大の子どもらしい一面が垣間見えました(^ ^)
ではまた。Au revoir !